次世代型検索エンジンをつくろうという、経産省主導で進めているプロジェクトです。
情報大航海プロジェクトその人がどこへ行ったか、何を買ったかという情報を携帯電話やICカードに収集し、そのデータからその人の趣味・嗜好を解析し、それに合った情報を提供してくれるという「プル型」情報検索です。
現在世界的に見ても、検索エンジンとして利用されているのはGoogleとYahoo。いずれも「プッシュ型」で自分でほしい情報を探しに行きますが、これとは対照的な検索方法です。
現在でも、amazonが以前購入した本やチェックした本を元に、「この本を買った人はこういう本も買っていますよ」と画面表示してくれますので、それの拡張版と考えると分かりやすいかもしれません。
この話しを知ってまず思い出したのは、トム・クルーズ主演、スティーブン・スピルバーグ監督作品の「マイノリティ・リポート」。

「ジョン・アンダートンさん、こんな時こそギネス(ビール)をどうぞ」
と壁に映し出された広告映像が、トム・クルーズ演じる主人公に語りかけるシーンです。
近未来を描いたこの映画では、虹彩により各個人が識別される社会で、町を歩いていても電車に乗っても、その人が誰か特定されるので、そういった広告が提供されるというものです。
もちろんフィクションであり、そんな恐ろしい世の中は来ないはずですが、今でも街中広告だらけで、電車に乗ると改札、電車の車両(ラッピング広告)、社内のつり革広告、階段、小さなモニターによる広告などなど、時々目障りと思うくらいの広告が展開されています。
情報大航海プロジェクトによって出来上がる仕掛けは、例えば改札を通った時に、各個人個人に対し異なる広告を提示することが可能となるわけで、今の状況に拍車がかかるのは目に見えています。
それを開発・利用する側の企業にとっては、すばらしい仕掛けかもしれませんが、本当に消費者である個人にとって便利な仕掛けなんでしょうか?
そのサービスはいらないという選択ができるようにするとは思いますが、何か落ち着かない世の中になっていく気がしてなりません。
便利な世の中になるのは大歓迎ですが、その一方で人としての全うな生活を犠牲にしていくのだけは避けたいですね。